トルコの研究論文です(^^♪
どうも!
メンズヘルスケア理学療法士の小林です😊
今日はトルコの研究論文を紹介します(^ω^)
The Effects of Nocturnal Blood Pressure Paterns and Autonomic Alterations on Erectile Functions in Patients with Hypertension
高血圧患者の夜間血圧パターンと自律神経の変化が勃起機能に及ぼす影響について!
どんな研究?
血圧は1日中同じ値を保っているのではなく、
さまざまな要因で変化すると言われ、
→血圧日内変動といいます( ・∇・)
→これを24時間自由行動下血圧測定(ABPM )で測定し血圧と自律神経と勃起の関連性
を研究したのが今回の文献です!
一般的に血圧は睡眠中に最も低く、起床前から起床後にかけて上がります!
そして夕方から夜にかけて下がるというリズムがあります( ・∇・)
このリズムには自律神経が大きく関わっているとされています!
☆交感神経→朝から昼間にかけて活動的に関わるので血圧を上げる役割。
☆副交感神経神経→夕方から睡眠中にかけて身体を休めるように関わるので
血圧を下げる役割。
☝️血圧が正常な方→夜間に昼間の血圧に対して10〜20%低くなる。
⇒ディッパー型といいます。
☝️血圧が夜間に下がらない→
⇒ノン・ディッパー型といいます( ・∇・)
☝️夜間に極端に血圧が下がる方→エクストリーム・ディッパー型
この内、ノン・ディッパー型は脳血管障害や心肥大など臓器障害が起こりやすいと言われています❗️
さて、ここから本題です😊!!!
この研究は合計70人の参加者を対象に実施。
(最小年齢:24歳、最大年齢:82歳、平均年齢55.0±12.7歳)。
ディッパー型で高血圧患者43人(61.4%)、ノン・ディッパー型で高血圧患者27人(38.6%)がみられました。
☝️正常な勃起機能を持つ28人の患者(%40.0)
☝️軽度から中等度の勃起不全を持つ27人の患者(%38.6)
☝️および重度の勃起不全を持つ15人の患者(%21.4)があることを検出しました。
正常な勃起機能を持っているノン・ディッパー型高血圧症の患者は6人だけでした。
さらに、重度の勃起不全を有する患者群(15人の患者)において、
11人のノン・ディッパー型高血圧症患者がいました((((;゚Д゚)))))))
重度の勃起不全の存在とノン・ディッパー型高血圧との間に統計的に有意な関連があると判断されました(P = 0.004、Pearson Chi-Square)。
また、ディッパー高血圧症を有する患者が、ノンディッパー高血圧症を有する患者よりも高いIIEFスコア(国際勃起機能分類)を有することを見出した
(P = 0.001、スチューデントT検定)。
LF / HF比→心拍の変動から自律神経を評価する方法において
ノン・ディッパー型高血圧症患者および重度のED患者の両方が、ディッパー型高血圧症患者と比較し高い交感神経緊張を有することが分かり、
交感神経過活動が、ノン・ディッパー型高血圧症と勃起不全の両方に同時に関与している可能性があることを発見。
さらに、重度のEDおよびノン・ディッパー型高血圧症の両方において
自律神経系の概日交感神経バランスに関与しているとされています。
副交感神経の減少および交感神経活動の増加は、勃起不全の病因の重要な要因です。
☝️高血圧にもディッパー型、ノン・ディッパー型と種類があり、
EDだけでなく心臓や脳血管系のトラブルのリスクファクターになっているので
自分がどのタイプなのか知る必要がありますね❗️
以上!
メンズヘルスケア理学療法士の小林裕輔でした( ・∇・)
ありがとうございました!
参考文献:The Effects of Nocturnal Blood Pressure Paterns and Autonomic Alterations on Erectile Functions in Patients with Hypertension
Ercan Yuvanc 1,